2010年2月10日水曜日
【つぶやき】技術的なスキルなんて時代の流れで一瞬にして価値を失うんだ
カナシロがデザインを始めた頃、
まだかろうじて写植による文字組が
行われていた。
会社には、和田さんという写植職人が
在籍しており、
随分とはばを効かせていた。
写植時代のデザイナーは、
職人芸的な写植オペレーターと いかにして
出会うかが仕事の完成度を 大きく左右した。
和田さんは、写植で家を建てた写植職人。
徹夜明けのカナシロに、
朝一出勤の和田さんは
よくコーヒーを御馳走してくれた。
因に和田さんの得意技は、お昼寝だ。
そんな和田さんが何年も何年もかけて取得した
写植の技術は、MACの出現で数年で価値を失った。
『デジタルのものは遅かれ早かれ無料になる』と、
クリスアンダーソンは、著書『FREE』の中で提唱する。
必要なのは、無心に技術を追求する情熱と
自分のいる世界が今どういった状況にあるかを見定める冷静さ
本を読んでてふと和田さんを思い出した。
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